オオカミとお姫様

「やっぱ寒かったんじゃん。まぁいいけどさ、もう帰れよ。風邪ひかれても困るし」

「でっでも…Σドタッ

女が倒れた。
少し荒い息。
女に触ると、熱を帯びていた。

「さっき、無理に川に入ったから…」

スカートのすそが少し濡れるくらいに浸かってた。
その後も俺が戻ってくるまで風にさらされて、冷えて。
馬鹿なんじゃねぇか、こいつは。

とりあえず、あったかいとこ…
うちしかねぇな。
連れて行くしかないか…

俺はシャツを着て、女を抱えてマンションに戻った。