オオカミとお姫様

「…お疲れ様です」

ひとりひとりに新しいタオルを渡しながら挨拶をしている詩音がいた。

「ありがとう、春瀬」

「いえいえ。お疲れ様です」

「ありがとう。詩音ちゃん、お疲れ様」

「キャプテン、お疲れ様です」

「みんなの着替えが済んだらすぐに呼ぶからね」

「あっはい」

仲良さげに話す2人。
その姿にムッとした。
その状態で部室の中へ。
詩音が取るよりも先にタオルを取った。

「おっお疲れ様です…」

小さな声で言う詩音。
俺は何も聞かなかったことにして中に入った。