オオカミとお姫様



「今日はここまでとする。各自ストレッチして部室に戻るように」

あの人の声が響いた。
みんな練習をやめてストレッチに入る。

「玲央、お前休憩時間に何かあった?」

「…あ?」

「いや、休憩後からのお前、なんか上の空だったから」

「別に」

「そう。ならいいけどさ」

真島は何事もなかったかのようにストレッチを続ける。
俺、そんなにわかりやすく上の空になってたんだな…