オオカミとお姫様

自問自答が止まらない。

詩音の事、好きなのか?
好きだ。大好きだ。

気まずいと思ったのに?
それは…

本当に好きだと思っているのか?気のせいじゃないのか?
気のせいじゃない!!俺は詩音の事…詩音の事…

『好き』

…の言葉が言えなかった。


「…桜井、桜井!休憩時間は終わったぞ!」

「あっあぁ…」

「何上の空になってるんだ?」

「別に。つか、話しかけないでもらえます?嫌いなんで」

「それは無理な相談だな。俺はキャプテンだ、みんなをまとめるのが仕事だからな」

「あっそ。じゃあ、必要最低限の事しか話しかけないでください」

俺はそう言ってスポドリをあの人に押し付けて練習に戻った。
練習に戻っても、自問自答は止まらなかった。