ー紅虎ー 壱





「もっと堂々とできないの?」


態度がデカいやつもいれば、オーラも違うやつもいて、見た目は男って感じなのにずっとソワソワしているのが気に入らない。


女見てるみたいで、こっちが嫌になるんだけど。


「何を隠そうとしてるのか知らないけどはっきりして。」


別に、こいつらとの距離を縮めようとして言ったわけじゃない。


ただ、あたしがムズムズしただけのこと。

     

それに、バレていないと思っていたのかここにいるみんなが驚いた目であたしへと視線を向けた。


「…ねぇ、紗羅」


すると、いきなり蒼空の不安そうなか細い声があたしの耳に入った。


「なに」

「…知って僕のこと、避けない…?みんなのこと嫌いになったりしない…?」


聞いてみれば何を言ってるんだろうか。

さっぱり話が読めないけど、過去にきっとツラいことがあったということはあたしにも分かった。