また、偉そうなやつが出てきたよ。
「どうして」
ここで座ってしまうと、長居する可能性が高くなる。
「いいから座れ」
それでも、金髪の男はあたしに有無を言わせないかのように強く言う。
そこまで、言う意味はなんなのだろうか、と思いながらみんなとの距離を少し開けてその場に腰を下ろした。
「君、名前は?」
紳士男があたしに話しかけてきた。
「…赤月 紗羅」
「紗羅ちゃん、ね。もう一度聞くけど、本当に俺たちのこと知らない?」
本当に何度聞けば納得するのだろうか。
「知らないって言ってるでしょう?」
「はっ、今の時代に俺様たちのことを知らねぇ奴がいたとわな!もったいねぇーやつ!知らねぇならこれからも俺様たちに関わんなよ!」
今まで、大声を出していた男があたしに向かってそう言った。
「何を恐れてんの?」
大声男は、終始目が揺れてた。
本当は、そんなこと、言いたくないのに言ってしまわなければまた傷つく。そんな風に思っているような言い方に不思議を感じる。
「あ?」
あたしの言った言葉が、かんに障ったのか低い声を出した。
「ストップ!!さっくん、相手は女の子なんだよ!」
そのとき、ちょうど立花蒼空が大声男のイライラを抑えた。
