「ちょっ、離して…っ」
す少し声を荒げて抵抗するものの、可愛い顔をしているけれど、力は強くて、やっぱり男だと改めて感じさせられる。
「やだ。」
さっきの、悲しそうな顔はどこへいったのか今度はあたしと顔を合わせようとしない。
この状況どうすればいいの?
しかも、今授業中じゃないの?
そう思い、チラッと教卓にいる紘へと視線を移せば、今の状況を把握できていないのかあたしたちをじっと見ているだけだった。
信じられないんだけど。
普通、怒ったり止めに入ったりするものじゃないの?
「…有り得ない」
その間も、前の男。確か、立花蒼空はあたしの腕を引っ張りながらあたしの抵抗も虚しくどこへ行くのか分からないまま教室を後にした。
