まー、いいか。
そんな軽い気持ちであたしも
朝食が並ぶ机を前にし、椅子に座った。
目の前には、いつもと変わらずずっと携帯をいじっている駿がいる。
駿は中学3年なのにも関わらず
髪の毛は明るい色に染めて右耳に何個ものピアスの穴が開いている。
ま、あたしも人のこと言えないけど中学の時はそれなりにちゃんとしてたし。
あたしが何分も駿の顔をまじまじと見ていたから駿は眉間に皺を寄せながら携帯からあたしへと視線を移した。
「なに?」
中学生と言えば、反抗期があるって聞くけど駿はそんなの一切感じ取れないくらいあたしと普通に接してる。
「…学校、行かないの?」
あたしは率直な疑問を駿にぶつけてみると、駿は何とも思っていないかのように視線をまた携帯に移した。
「今日は行かない。」
あたしの質問に答えながら今度は朝食へと手を伸ばした。
