「なに。その顔どうにかした方がいい」
「…ふはっ、ははっ、あははっ!君、紗羅、だっけ?面白いねっ」
マヌケな顔をしたかと思うといきなり大きな声でお腹を抱えながら笑い出した。
…目立つの嫌いなのに。
コイツのせいで、一気に視線を感じる。
「…で、あんた誰。」
「僕は、立花 蒼空(ソラ)!蒼空って呼んでね?」
「………」
あたしが黙っていると男はあたしの顔を覗き込んだ。
「ねぇ、紗羅僕のこと本当に知らないの?」
「知らない。」
相当、自信過剰なんだね。
「じゃぁ、ちょっと来てっ!」
そう言って、勢い良く席を立った。
制服は、とっても着崩していて黒のブレザーの下には薄いピンクのセーターを着ていて腰辺りには熊のキーホルダーが付いていた。
ほんとに、女みたい。
それより、
「行かない」
答えなくちゃいけないね。
