ー紅虎ー 壱




「……やべぇ」
「まじかよ。ハードル高くね?」
「…こんな美人、見たことねぇんだけど!」


あたしが、完璧に教室へと入ると一段と騒がしくなった。


「…五月蝿い(ウルサ)」


自分でも、眉間に皺が寄るのが分かった。


「紗羅さん、言ってやりましょうか?」


隣にいる、男も結構怒ってるみたい。


これ以上、怒らせると後からが大変だ。

「…いい。」


「でも、」

「大丈夫だから。」


心配性なところは、ちょっと酷くなったんじゃない?