紘の纏ってる空気に気づいたのか、教室には誰もいない様に物音すら一切聞こえなくなった。
「転校生を紹介する。…どうぞ。」
「はっ?!転校生来てんのかよ!」
「ねぇ、谷口先生!転校生って女?!!」
「男なら、完璧パシりじゃね?」
「ちょっとぉ~。女なら私たちがいるじゃんかぁー」
「どぉせ、キモイに決まってるしぃ」
ふーん。
転校生への扱いってこんな酷いんだ?
何だか、ムカつくんだけど。
でも、紘はそんなこと気にしていないのかみんなに一言二言話をした。
確か、族がこの教室にはいるんだっけ。
大丈夫。関わらなければ良い話だからね。
自分自身に言い聞かせ、教室へと続く扉を開けた。
もちろん、あたしへと視線が集中しちゃうわけで。
…もっと、優しい目つきはできないわけ?
まぁ、どうでもいいけど。
