そして、リビングへと続く扉を 開ければ椅子にちゃんと座っている 後ろ姿が目に入る。 「…おはよう」 背中に向かって挨拶をすれば 少し気ダルそうにしながらも振り返った。 「はよ。」 そう口にしたのはあたしの弟、 赤月 駿(アカツキ シュン)。 そして、朝からものすごく 低血圧なあたしは赤月 紗羅(アカツキ サラ)。 あたしたちは兄弟で3人で暮らしている。 そしてあたしは今日、新しい学校に行くんだけど、時計に目をやれば、もう9時になろうとしていて… 完璧遅効になってるじゃん……