「ちょっと待ってろ。」
急に何かを思い出したのか、少し駆け足でどこかに繋がる扉を開いて出て行った。
あたし…行きたいんだけど…。
でも、待ってろって言われたし勝手に出て行くわけにもいかないよね…?
そんなことを思っていると、天井のスピーカーから琉ちゃんらしき人の声が聞こえてきた。
《谷口先生、谷口先生。至急理事長室まで来て下さい。…30秒以内で来い。》
うん、脅しだね。
最後なんて完璧脅し入ってんじゃん。
用が終わったのか、何事もなかったように理事長室に戻ってきた琉ちゃんはどこかスッキリとした表情をしていた。
それより…
「この部屋に誰か呼んだの?」
確かに、琉ちゃんは誰かしらの先生を呼び出していた気がする。
「紗羅の担任だ。」
…あたしの担任…?
