とてつもなく、嫌な予感がする。
「…なに」
それでも、振り向くあたしは
それすらも覚悟していたんだろうか…──。
既に、振り向くと琉ちゃんはあたしを見ていてすぐに目が合った。
「この高校には2つの族が全体を占めてんだ。」
…やっぱりね。
琉ちゃんが族の顔をするときは、こういう話しかない。
「…あたしには関係ないでしょう?」
こんな、どこにでもいそうな女を標的にするはずなんかない。
それに、龍兄の族と関わってるってだけで勘弁してほしいのに、自分から関わる気にもならない。
「あぁ。でも、何かあればすぐ言え。」
こうやって、あたしを心配してくれる人がいるなんてあたしはすっごく幸せ者だと思う。
「ありがと。」
そう言うと、琉ちゃんは笑顔で頷いてくれた。
