「私、夢・・・・・・、見てた」

「いい夢じゃなさそうだけど・・・・・・」
「ん、わかる・・・・・・?」

今日の朝もこんな感じのやり取りだったなと思いながら起き上る私。

朝以上に身体が怠い。

あの街に戻るって決まってから良くあの日の事を夢に見る機会が増えた。

けど、今のは今までになく鮮明に、まるであの日にタイムスリップしてしまったみたいに生々しかった。

手のひらには、溢れ出る血に触れる感触が残ってるみたい・・・。