あれからどれくらい走ったのだろ…。
気がつくと自分の家を通り過ぎて
ゆーちゃんの通う高校の
近くの公園まで来ていた。
このまま家に引き返してもゆーちゃんに
会ってしまうかもしれないから
暫く公園で遊んでようかな…。
キィーキィーキィ…
ブランコに乗りながら
下校中の高校生を眺めた。
女子高生かぁ…。
みんなそれぞれ違う制服の着こなしをして、
メイクをして、髪を染めたりして、
スタイルが良くて綺麗な人ばかりだ。
私も早く…大人になりたいなぁ。
「あれ?歩ちゃん?」
声が聞こえた方を見ると
女子高生が1人、ブランコの側に立っていた。