未来の私へ


「はい。今家に向かってます。
もうすぐ着きますので…」

ゆーちゃんは携帯で
私のお母さんに電話をした。

「さてと…、おばさんには電話しといた。
後でたっぷりお説教だな。」

「うん。ゆーちゃんもごめんね…。」

「もういいよ。
そういえばお前、池に行って
何の願いを叶えてほしかったんだ?」

「ゆーちゃん池の神様のおまじない
知ってるの?」

「昔流行ったしな。
歩の居場所も美希姉に
話を聞いて分かった。」

「そっか…。」

美希姉ちゃんにも心配かけたな。

「あのね、私…大人になりたかったの。」

ゆーちゃんは足を止めて私の方を向いた。

「大人…?」

「うん。私は子どもだから…
私が成長してる間に
ゆーちゃんに彼女が出来たら嫌だから、
ゆーちゃんのタイプの大人に
なりたかったの。
そしたら、ゆーちゃんも
私をみてくれるかなって…。」

ゆーちゃん怒るかな…。

よく考えたらそんな願い事
叶うはずないもんね…。