「歩っ!!」

「………ゆーちゃん…?」

「何やってんだお前は!!
みんな心配してんたぞ!!」

ビクッ…


ゆーちゃんが…怒ってる…。

そうだよね…。

親に内緒で夜遅くに山に来て、
しかも池の中に入ってるんだもん…。

起こられて当然だよね…。

「ごめんなさい…。」

「ほらっ、早く上がれ。風邪引くぞ。」

「だっダメッ!!」

「はぁ!?何言ってんだお前…。」

「クマのストラップ!!
池の中に落としちゃったの!!」

「クマのストラップ…?
あぁ、俺があげたやつか。
ストラップならまたあげるよ。
だから…」

「他のじゃダメなの!!」

私は……

「あのストラップじゃなきゃ…
ダメなの…。」