あのクマのストラップは…

私が小学1年生の時、
この町に引っ越してきたばかりの頃。

その頃、引っ込み思案だった私は、
なかなか友だちが出来ず
毎日1人で公園で遊んでいた。

そんなある日、
ゆーちゃんが私の元にやって来て
私にクマのストラップを渡してこう言った。

「これは勇気をくれるクマだ。
明日、笑顔で友だちに
「おはよう」って言ってみな。
大丈夫だ!
このクマが歩に勇気をくれるから。」


次の日、ゆーちゃんに言われた通りに
クマのストラップを握って、
ドキドキしながら勇気を出して
「おはよう」って言ったら
クラスの人が笑顔で
「おはよう」って言ってくれた。

ゆーちゃんのおかげで友だちも出来て、
毎日が楽しくなったんだ。

それから、クマのストラップは
肌身離さずお守りとして持っていた。

クマのストラップは
ゆーちゃんから貰った

大事な大事な…

宝物なんだ。