「何だよ?美希姉。」

「もしかしたら…池かも…。」

「池!?何で池なんだよ!!」

「今日歩ちゃんにおまじないの話をして…。
結希も覚えてるでしょ?
小学生の時に流行った
池の神様のおまじない。
もしかしたら歩ちゃん池に行ったのかも…。」

美希姉の話を聞いた母さんが
焦ったように話はじめた。

「小学校の裏の山の池!?
そこはぬかるんでいて危ないって
この前近所の人に聞いたわ!!」

「くそっ…!!」

俺は靴をはいて玄関を出た。

「ちょっと、結希!?」

「池まで行ってくる!!
何かあったら携帯に電話するから!!」


歩っ…無事でいろよ!!