忘れ去られたキオク




──



「...シーナ!!」



俺が滅多に出さない大声を出したのは、椎菜がココにきて10年目になる2週間前だった。



簡単に言えば、アイリスとの暇潰しの日から、約1週間経った日のこと。



この1週間、俺は椎菜に会うために毎日、椎菜の家に行っていた。



でも、いつもいなかった。



たまたまだと自分を納得させていたのも束の間。



俺は気付いてしまった。