──今日のエルネストは、いつもと何か違った。 今さっきまで、このベッドに寝ていた親友の姿を思い返しながら、そう考えていた。 いつもはクールなエルネストに、抱き締められるなんて。 いつもは必要最低限のことしか話さないエルネストに翔平のことを聞かれるなんて。 噴水広場に倒れてた理由も教えてくれなかったし、ひどいよね。 ...ひどいよ。 ねぇ、エルネストは...翔平のことが嫌いなんでしょ?