忘れ去られたキオク





何事にも無関心だった俺が、こんなにも悩むようになるなんて自分でもびっくりだった。



そりゃあ、9年も近くであいつを見てきたら...な。



でも、あいつには翔平しか見えてない。



だから、俺がしてやれることなんて、たかが知れている。


──


俺がそんなことを考えている内にも、周りでウヨウヨと飛び回っている幽霊たちを横目に教会に着いた。



重い扉を開けると、いつもはいない人がそこにいる。



華やかなオーラを出して、白いオーブを纏った女の人がゆっくりとこちらに顔を向けた。