まだ少し冷たい風が私達にふく。 茶色の髪がサラサラとゆれるこの人は顔を上げて… 『ぃいとこだね。ここ…』 『えっ?ぃいとこなんですか?』 地元だからそんなことも考えたことはなかった。 男の人は懐かしそぅに笑って『俺、都会に住んでるからこぅいぅ静かな所ぁんまり行ったことなぃからさ…』 『都会に住んでるのに何故こんな田舎に?旅行ですか?何もなぃのに…』 と私は驚いた顔で男の人を見たら…