あたしは素直に驚く。
あんなことがあって気まずいに違いないのに、和田さんがこの状況で助け船を出してくれるとは思わなかった。
「頼むよ、幹事」
顔の前でパンッと手を合わせる和田さんの砕けた様子を見ていて、二人が同期だったことを思い出した。
「…仕方ねぇな」
木崎さんは仕方なさそうに腰を上げる。
ようやく木崎さんから解放されてあたしはホッと息を吐いた。
「ごめん。
アイツしつこかったでしょ…」
和田さんは木崎さんがいなくなったのを確認した後、申し訳なさそうにあたしの隣に腰を下ろす。
「どうしようか困ってたので助かりました」
相変わらず、和田さんは誰かさんと違って女性の気持ちに敏感なようだ。
「…元気?」
「はい。
振られても諦められなくて、こうして企画部の飲み会に乗り込むくらいには」
「え」
和田さんの顔が固まるのがちょっといい気味だったりして。
「冗談ですよ。
あたし、切り替え早い方なんです。
もう吹っ切れましたから」
あたしが冗談抜きでそう言うと、
「早過ぎでしょ」
和田さんはようやく笑顔を見せた。
あんなことがあって気まずいに違いないのに、和田さんがこの状況で助け船を出してくれるとは思わなかった。
「頼むよ、幹事」
顔の前でパンッと手を合わせる和田さんの砕けた様子を見ていて、二人が同期だったことを思い出した。
「…仕方ねぇな」
木崎さんは仕方なさそうに腰を上げる。
ようやく木崎さんから解放されてあたしはホッと息を吐いた。
「ごめん。
アイツしつこかったでしょ…」
和田さんは木崎さんがいなくなったのを確認した後、申し訳なさそうにあたしの隣に腰を下ろす。
「どうしようか困ってたので助かりました」
相変わらず、和田さんは誰かさんと違って女性の気持ちに敏感なようだ。
「…元気?」
「はい。
振られても諦められなくて、こうして企画部の飲み会に乗り込むくらいには」
「え」
和田さんの顔が固まるのがちょっといい気味だったりして。
「冗談ですよ。
あたし、切り替え早い方なんです。
もう吹っ切れましたから」
あたしが冗談抜きでそう言うと、
「早過ぎでしょ」
和田さんはようやく笑顔を見せた。