「ここから部屋までの間にストーカーに襲われたら、部長のせいですよ」
我ながら無茶苦茶な理由だとは思ったけれど、子供じみた手を使ってでももう少し一緒にいたい。
「仕方ない奴だな…」
部長は大袈裟に息を吐いて車のエンジンを落とした。
思いの外、雨足が強い。
新しいパンプスを気にして車から降りるのをためらっていると、部長が外から扉を開けて傘をさしてくれた。
「すみません…」
男物の傘とはいえ、大人二人が入るには少し小さい。
あたしがブランドのバッグを胸に抱えながら傘に入り込んだとき。
「もっとこっちに寄れ」
グイッ。
ふいに部長があたしを抱き寄せた。
急に距離の縮まった部長を驚いて見上げると、それに気付いて端正な顔がこっちを見た。
「そんな顔するな。
二人で濡れるよりマシだろ」
そんな顔って。
熱視線を送るあたしの顔は、部長の目にどう映っているんだろう。
我ながら無茶苦茶な理由だとは思ったけれど、子供じみた手を使ってでももう少し一緒にいたい。
「仕方ない奴だな…」
部長は大袈裟に息を吐いて車のエンジンを落とした。
思いの外、雨足が強い。
新しいパンプスを気にして車から降りるのをためらっていると、部長が外から扉を開けて傘をさしてくれた。
「すみません…」
男物の傘とはいえ、大人二人が入るには少し小さい。
あたしがブランドのバッグを胸に抱えながら傘に入り込んだとき。
「もっとこっちに寄れ」
グイッ。
ふいに部長があたしを抱き寄せた。
急に距離の縮まった部長を驚いて見上げると、それに気付いて端正な顔がこっちを見た。
「そんな顔するな。
二人で濡れるよりマシだろ」
そんな顔って。
熱視線を送るあたしの顔は、部長の目にどう映っているんだろう。

