「おあいにくさまでした。
この後、和田さんと二人きりで食事です」
あたしが二人きりを強調すると部長はふぅん、と鼻を鳴らしてあたしを見た。
ドキッ。
この鋭い目に見つめられると、やっぱり落ち着かない。
まるで心の中まで見透かされてるような気分になってくる。
「和田さんを振り向かせて、外見も中身も葛城主任よりいい女だって証明してみせます」
そう断言したあたしに、部長は一瞬呆れたような顔をしたかと思うと、すぐに苦笑しながら言った。
「まぁ、ほどほどにしとけよ」
何、今の笑顔。
いつもすましてる分、破壊力が半端ないんだけど。
「ご馳走様」
そう言って部長が資料に視線を戻すのを見届けたのち、あたしは自分のデスクに戻って再び作業に取り掛かる。
だけど、作業に集中できない。
何なの、この胸のざわつき。
絶対さっき部長の笑顔を見たせいだ。
これから和田さんとデートだっていうのに、何で部長にこんなにペースを乱されているんだろう。
いくら綺麗な顔をしてても。
いくら、意外といいやつでも。
口の悪い40絡みの男なんてタイプでも何でもないのに…。
知らぬ間にあたしと小泉部長だけになっていたフロアに、自分のキーボードを叩く音だけがやたらと響いた。
この後、和田さんと二人きりで食事です」
あたしが二人きりを強調すると部長はふぅん、と鼻を鳴らしてあたしを見た。
ドキッ。
この鋭い目に見つめられると、やっぱり落ち着かない。
まるで心の中まで見透かされてるような気分になってくる。
「和田さんを振り向かせて、外見も中身も葛城主任よりいい女だって証明してみせます」
そう断言したあたしに、部長は一瞬呆れたような顔をしたかと思うと、すぐに苦笑しながら言った。
「まぁ、ほどほどにしとけよ」
何、今の笑顔。
いつもすましてる分、破壊力が半端ないんだけど。
「ご馳走様」
そう言って部長が資料に視線を戻すのを見届けたのち、あたしは自分のデスクに戻って再び作業に取り掛かる。
だけど、作業に集中できない。
何なの、この胸のざわつき。
絶対さっき部長の笑顔を見たせいだ。
これから和田さんとデートだっていうのに、何で部長にこんなにペースを乱されているんだろう。
いくら綺麗な顔をしてても。
いくら、意外といいやつでも。
口の悪い40絡みの男なんてタイプでも何でもないのに…。
知らぬ間にあたしと小泉部長だけになっていたフロアに、自分のキーボードを叩く音だけがやたらと響いた。

