「カ、カイッ! 夜だし、ココって凄く暗いし……全然見えてないから。思い切りやっちゃって!」
愛子はとりあえず、そう叫んだ。それくらいしか思い浮かばない。
だが……その声援は功を奏したらしい。
今度は転がした天泉の左目を狙い、海は拳を叩きつけた。正確には親指で目潰しに行ったのだから、反則技だけど――まあ、ヒグマには関係ないだろう。
両眼を潰され、天泉は海を捕まえられなくなった。やたら暴れまくり、木立に激突し、ようやく動きが止まる。
「あ、愛ちゃん。ホントに見えてない?」
頼りなげな声でそんなことを聞かれ、愛子は気が抜けた感じだ。
ヒーローなんだから、もっとシャッキッとしろ、と言いたい。
「だから、大丈夫だって言ってるでしょ」
そう、本当に見えてなかったのだ。濃いブルーだから闇に紛れてしまう。トクに、動くと全くわからなくなる。
でも、ブルーでなくなったら……ま、まあ、そのとき考えよう。
海が天泉を倒しホッとした瞬間だった。
金色に光る何かが前を横切り、それはあっという間に海の胸に深い傷を付けた。
変身後はそうそう傷つかないはずなのに。たちまち青いコーティングが裂け――海の体から血が噴き出した。
愛子はとりあえず、そう叫んだ。それくらいしか思い浮かばない。
だが……その声援は功を奏したらしい。
今度は転がした天泉の左目を狙い、海は拳を叩きつけた。正確には親指で目潰しに行ったのだから、反則技だけど――まあ、ヒグマには関係ないだろう。
両眼を潰され、天泉は海を捕まえられなくなった。やたら暴れまくり、木立に激突し、ようやく動きが止まる。
「あ、愛ちゃん。ホントに見えてない?」
頼りなげな声でそんなことを聞かれ、愛子は気が抜けた感じだ。
ヒーローなんだから、もっとシャッキッとしろ、と言いたい。
「だから、大丈夫だって言ってるでしょ」
そう、本当に見えてなかったのだ。濃いブルーだから闇に紛れてしまう。トクに、動くと全くわからなくなる。
でも、ブルーでなくなったら……ま、まあ、そのとき考えよう。
海が天泉を倒しホッとした瞬間だった。
金色に光る何かが前を横切り、それはあっという間に海の胸に深い傷を付けた。
変身後はそうそう傷つかないはずなのに。たちまち青いコーティングが裂け――海の体から血が噴き出した。

