愛子はホッとしながら、
「カイ。生きてるなら生きてると……」
「く、くるなぁ……あ、愛ちゃん」
その切羽詰った声に愛子はびっくりした。
海の警告を無視して愛子はゆっくり近づく。傍まで近づきわかったこと――海の背中が赤紫に充血して腫れ上がっていた。
これまでの戦闘で、海が大怪我をしたことなど一度もない。
逆に、変身することで大蛇に咬まれた傷が塞がったくらいだ。背中の傷はさっきのヒグマにやられたのに違いない。
見るからに痛々しそうで、愛子は泣きそうになった。
ところが、そんな状態であるにも関わらず、海は路上に座り込んでいる。そして、何かを押さえ込んでいるようであった。
不意に背筋を走った悪寒に、愛子は道の一番端まで避けて回り込む。
海が必死に両手を伸ばし、顎を押さえつけているのは、少年の服を着た――犬だった。
「なっ! 何、まさか、その犬って、一君?」
「俺の……せいだ。俺の」
海は切れ切れに話した内容は……。
「カイ。生きてるなら生きてると……」
「く、くるなぁ……あ、愛ちゃん」
その切羽詰った声に愛子はびっくりした。
海の警告を無視して愛子はゆっくり近づく。傍まで近づきわかったこと――海の背中が赤紫に充血して腫れ上がっていた。
これまでの戦闘で、海が大怪我をしたことなど一度もない。
逆に、変身することで大蛇に咬まれた傷が塞がったくらいだ。背中の傷はさっきのヒグマにやられたのに違いない。
見るからに痛々しそうで、愛子は泣きそうになった。
ところが、そんな状態であるにも関わらず、海は路上に座り込んでいる。そして、何かを押さえ込んでいるようであった。
不意に背筋を走った悪寒に、愛子は道の一番端まで避けて回り込む。
海が必死に両手を伸ばし、顎を押さえつけているのは、少年の服を着た――犬だった。
「なっ! 何、まさか、その犬って、一君?」
「俺の……せいだ。俺の」
海は切れ切れに話した内容は……。

