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私は鏡を見て、乱れた髪の毛を直す。



「蘭ー?帰ろうよー!」

「あ、ごめん…今日はちょっと…」

「なぁに?…あ!自慢の彼氏か」

「……うん」


私は恥ずかしくて俯く。


「いいなぁー!中学の時に通ってた塾の先生なんでしょ?」

「うん!校門で待っててくれてるの」

「…じゃあ、私も着いてこー♪」

「えぇ?!恵麻(えま)?!」

「見てみたいもーん!蘭が沢山自慢するから余計にね〜」


はふぅ…

自慢してるつもりはないんだけど…!

だって悠さんカッコいいし…。


高校入って最初に出来た友達の恵麻には結構話ちゃってるんだよね…。


「よし!早く行こう!」

「何でそんなテンション高いのよー」

「蘭の彼氏見れるから〜♪」

「もうっ…!」


先に下駄箱に向かおうとしている恵麻を追う。