「…わ、私から…」
「そう。覚えてんじゃん」
悠さんは、やれというような表情。
私からなんて…絶対出来ない…。
てか…どうやったらいいのかも分からないし!
「待ってるんだけど」
「…いや、そのー…」
や、やっぱ無理!!
「…出来ないのか」
「……」
「しゃぁーねぇなぁ!」
「…!」
悠さんからしてくれた…。
悠さん…なんか甘い…。
てか!
私ナポリタンの後なんですけどっ!!
てか!
苦しいんですけどっ!!
「…あ、ごめん。苦しかった?」
「だ、大丈夫です…!」
そう言うと、私の頭を撫でた。
「一生俺の側にいろよ?」
「うんっ!約束したもん!」
私は左手を悠さんに出した。
この指輪に誓ったもんね!
まさか…悠さんと…先生と、結婚なんて出来ると思ってなかった。
先生に恋したって、絶対叶わないって思ってた。
塾に行くと、いつも周りは女子生徒で。
大学でもたくさん告白されてるみたいだし…
そんな人と付き合えるなんて、思っていなかった…。
ねぇ、悠さん。
私、今幸せだよ?
結婚式挙げるとしたら…塾長や、先生たちも呼べたらいいね。