「綾斗から聞いたんだよね?」
「あぁ。あんまり詳しくはわかんないけど聞いたんだ…。本当なのか?」
俺は真っ直ぐ、蘭の瞳を見て言う。
「……うん。本当…だよ。だ、黙っててごめんなさい…」
蘭はまた泣いた…。
「ほ、本当は…言わなきゃって思ってたんだけねっ…っく…」
「もういいから。大丈夫だから。怖かったよな…?ごめんな、本当…」
「悠さんは、何も悪くないもん…」
「蘭……」
「何もされずに済んだし…大丈夫だよ。大丈夫だから!」
「大丈夫じゃねぇだろ…。あいつ、本当危ないやつだから。もし、また何かされたらすぐに言って欲しい。俺…あいつとちゃんと話すから」
俺が、あの女と変な別れ方したからいけないんだよな。
どんな人であっても、ちゃんと面とむかって別れを告げなきゃいけなかったんだよな…。
「明日、そいつと話すから。蘭に怖い思いさせてそのままにしてらんねぇし」
「…う、ん。ありがとう、悠さん」

