【悠羅side】
また、あの男がいた。
マジで気にくわない。
「ね、悠さん!」
「ん?」
「このまま塾行って平気?」
「なんで?」
「ほら…一緒に来てたらさ…」
そうか。
バレたら危険だしな。
「じゃあお前先に塾入れ。俺は
後から行くから」
「…わかった〜」
塾よりちょっと手前で自転車を
とめる。
「じゃあ後でねっ」
「あぁ」
蘭は、走って塾の中に入る。
「ふふふ…」
「!」
「見ちゃった〜」
「よ、横田先生…」
横田先生は、同じ職場。
蘭の前の担当講師だったから、
俺が担当になるときに少し話したりしたんだ。
「仲いいのね?」
「あ、いや…」
「大丈夫よ。塾長には黙っておくから〜」
「…す、すみません」
横田先生、きつい人だと思ってたけど、いい人じゃん。
ちょっと安心。

