「お前と一緒にいるとこ…クラスメイトに見られたくねぇからだよ。」


言ってしまった。とおもった。


今までどんなに人に茶化されたって決して言わなかった言葉。


でも、中学生になって一華を女として意識しだしてからは、毎日、周りからはやしたてられるたびに恥ずかしくなっていつも思ったこととは違うことを言っていた。



でも、一華自身にこうやって直接言ったことは初めてだったから、一華の顔を見ることができなかった。



「そっかぁ・・・ならしょうがないよね。今年は諦めるよ。」



一華が俺の部屋
出ていってからも、前を向くことができなかった。


最後に一華がどんな顔をしていたのかもしらずに。
















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