あたししかいないはずの野原で、あたし以外の声が、あたしの声と重なって聞こえた。 「えっ?」 声のした方を向くと、金髪の綺麗な男の子が、5mほど先に座っていた。 いつの間にいたんだ、この人………? 「こんばんは♪」 とても初対面とは思えない口振りで話しかけてきた金髪さん。 「……こんばんは。」 無視するのはどうかと思い、一応返事をする。