「最近できたでっかいデパート知ってる?」 「あ、はい。最先端技術をどーたら…」 「そぅそぅ。そこ行こうか。」 「……はい。」 はっきり言って、乗り気じゃない。 だってそのデパートは人がいっぱいいるから…。 つまり、知り合いに会う可能性があるわけで……。 「夏希ー?おいてくよー?」 「あ、すいません。」 柊さんはニコッと笑ってあたしの手を握った。