「ゆっくりしてなよ。」 柊さんはクスッと上品に笑った。 数少ない家具の大きなソファに、少しぎこちなくちょこん、と座った。 「ココアでいい?」 カチャカチャと食器の音と一緒に聞こえた柊さんの声。 「あ、お構い無く。」 「いいよ、遠慮しないで。」 大人な対応をする柊さんに甘えることにした。 「じゃあ…お願いします。」