入ってから、さらにビックリした。 柊さんの家の中は全くと言ってもいいほど、生活感がなかった。 「一人暮らし…ですか?」 「今は…ね。」 今は……? じゃあ…昔は…? 柊さんの言葉にはあえてふれずに「そうですか。」とだけ返しておいた。