************ 「歩いてすぐだから。」 「……はい。」 それから二人で柊さん家に向かって歩いていった。 柊さんの言葉通り、歩いて10分もしないところに柊さんの家はあった。 「…………。」 言葉が出ない。 それくらい立派な家が目の前にあった。 「ここだよ。」 当然と言えば当然だが、何の躊躇いもなくドアを開けた柊さん。 「お邪魔…します……。」 そう言って入った家は玄関からすでに広かった。