「はい。ジュース」
「ありがと!」
「…で、話って?」


私は今日の事をるりちゃんに話した。

「そっかー。王子様ねぇ。」
「そう!本当にかっこいいんだからぁー!!」
「私は嫌いだけど」
「菜々子ってばまたそんなこと言ってー」
「真奈美はさ、その王子様と付き合いたい!とか思うの?」
「え?」


私と村上くんが…?
あんな王子様の彼女なんて無理だよぉ。


「真奈美?」
「あ、ごめん。彼氏にしたい!とか、そんなんじゃないかなぁ。そりゃあ村上くんが彼氏だったら嬉しいけど、私に彼女なんてつとまらないよ…」
「真奈美ってば、自分に自信なさすぎ!あんたかわいいんだから」
「またまたるちっちゃんってばそんな事言ってー」
「あ。真奈美化粧とかしたことないでしょ?髪型もいつも一緒だし。」


たしかに私は化粧なんてしたことない。髪もアイロンで真っ直ぐにするだけだった。
化粧なんて自分でできないし…


「そーだ!私がしてあげる!メイクなら任せて!髪は菜々子がうまいから。今からするよ!」
「えーーーーー!!いやいやいや」
「ほら、部屋に行くよ!絶対今よりもかわいくなるから!」