「はぁ…ほら、帰るよ…」
「うん」

そして私たちは帰り道をトボトボ歩く。
私たちの家は学校から近くて
歩いて行ける距離。

だから、いつもこうして2人で歩いて帰る。

「今日家くる?」
「いく!今日ママ帰ってくるの遅いし」
「お姉ちゃんもいると思うから」
「やったー!」

私は一人っ子でパパもいないから
仕事をしているママは帰りが遅く
こうして何日かに一回は
菜々子の家に行っている。

そして、私は菜々子のお姉ちゃんの
るりちゃんのことが大好きで
いつもかわいがってもらっている。


「ただいまー。」
「おじゃましまーす!」
「おかえり。あ、真奈美ぃ!いらっしゃい」
「るりちゃんー♪」

私はるりちゃんが玄関に来るとすぐに抱きついた。

「よしよし」
「ねぇ、話聞いてくれる?」
「いいよ。んじゃ、上がりな。ジュース入れるからリビングおいで」
「ありがとー♪」

そして、私は菜々子と一緒に
リビングに入った。