私は、誰かにぶつかってしまい、
とっさに頭を下げて謝った。

「いいから。大丈夫?」

私が顔をあげると…
そこにいたのは、私が大好きな
村上君だった。

「あ…村上君…。///」

私はつい、赤面してしまう。

「なに?」

村上君がニコッと笑う。

でたぁー!
王子様スマイル!

「あ!いえ。なんでもないです!ホント、すいませんでした!ではっ」
「え?ちょっ真奈美!」

私は恥ずかしくて、菜々子を引っ張り
全力で走った。

下駄箱まで走ると、私は立ち止まった。

「はぁ…はぁ…はぁ…」
「真奈美ぃー?」
「はぃっ」

菜々子のいつもより低い声を聞いた私は
つい、ビクッとしてしまう。

「なにいきなり走ってんのよ!?」
「ごめんなさぃっ!恥ずかしくて…つい…」
「はぁ…ホントバカなんだから…しかも、みてわかんない?あいつ作り笑いじゃん。」
「でもかっこいいんだもんー!!」