放課後のキス、恋の始まり。

「……いただきます」



美味しそうな純白のケーキを目の前に、そう言って合掌する。



「おー。」



そして彼は、そっけなくそう言ってティラミスを口に運んだ。


すると、彼の表情はさっきまでとうって変わって……




「うまっ」



子供みたいな無邪気な笑顔でそう言った。



久世くんのこんな表情、



初めて見たけど―――……





……なかなか心臓に悪いです。