ゆったりとした音楽がかかる夕方のカフェで、 密かに久世くんに対抗心……というか敵対心を燃やす。 久世くんはケータイで何やら文字を打っているようだ。 ……ってか、何で私はこんなところでまったりしているんだ!? すっかり久世くんのペースに乗せられてるけど。 こんな風に放課後に男女でお出かけなんて、 恋人に間違えられても文句が言えないよっ。 ――――でも、久世くんが黙って帰してくれるとも思えないし。