繋いでいた手を離した私たちは、 自然な流れで、向かい合って座った。 小さめのメニューには、オシャレな文字でスイーツの名前が書かれている。 全部全部、美味しそうで目移りしちゃうよ…… あれも美味しそう、これも美味しそう!! 「決まった?」 って言う久世くんの声で、ハッと我に返る。 「あ、うっうん!!」 ……実はまだ決まっていないけど、慌ててそう答えた。