久世くんと手を繋ぎ、



歩くこと10分―――――……



彼と私は黙々と歩いている。




左を見れば綺麗な洋服屋さん




右を見れば美味しそうな匂いを放つパン屋さん。




ちょっとオシャレな商店街みたいな所を、



ただひたすらに歩いていたんですが。





あるお店の前に着くと、



久世くんはピタリと足をとめた。