校門を出て、左折。 それから道なりにずーっとまっすぐ進んでいる。 私たちと同じ制服を着た生徒は次第にまばらになって、ついには見当たらなくなった。 ……というか、 人が誰もいないっていう。 そして――――――…… 「はー。重かった。」 久世くんはずっと閉じていた口を開いた。 ……って、 第一声が“重かった”って。 どんだけ失礼なんですか、久世くんは。