久世くんは“興味無い”とでも言いたげな表情をしている。 私はそんな賑やかな席の隣に腰を下ろした。 すると―――…… 「おはよ、雪花」 そんな声が降ってきた。 その声の持ち主は、昨日まで挨拶すらしたことが無かった隣の席の男子、久世くんだった。 なんで、急に挨拶……!? それに―――― 雪花って。 何で!? 何で名前で呼ぶの!?