そしてそのまま、 何も考えずに教室を飛び出した。 辺りはもう薄暗くなっていて、 昼間より少しひんやりした風が吹いている。 思い出したくなくてもリプレイする、さっきの出来事。 私はそれを振り切るかのように、風を切りながら走った。 とにかく走った。 ……もう、全部忘れたい。