「俺とお前は、今日からコイビトだ」 耳元で囁く甘い声。 少しかすれた声に心臓がうるさくなる。 「ちょっ、ふざけ――――……」 ふざけないでよ、そう言いたかった。 でも久世くんはそんなことを許さない。 久世くんは右手を私の後頭部に回して―― ――――……無理矢理2回目のキスをした。 「…ん……んんっ」 嫌なのに振りほどけない…… それほど彼の力は強かった。 甘い吐息がもれて、 全身から力が抜けていく――――……